●江戸明治和本●翰墨往来［〈漢語消息〉翰墨往来］ 【判型】半紙本1冊。縦224粍。 【作者】橋爪貫一（松園）作。恪堂画。 【年代等】明治5年6月、山梨愛（廬山迂人）序・刊。［東京］雁金屋清吉（青山堂）板。 【備考】分類「往来物」。『翰墨往来［〈漢語消息〉翰墨往来］』は、『累語文章往来（消息往来）』のように全1通の文章で消息等に用いる日用漢語を多数列挙した往来。「咫書拝呈（シシショハイテイ・イッピツケイジョウ）、致啓白、令啓…」など手紙の冒頭語（端作）を始め、相手の手紙の尊称や四季時候の言葉など『消息往来』と同様の形式で綴る。近代社会を反映して1週7曜、1日24時間、1時間60分といった新知識や、家庭・社会・学問・文化・人倫など当用一般の漢語を盛り込むのが特徴。本文を5行・付訓（所々左訓）で記す。頭書「往復文例」に、「候起居文」以下56通の漢語消息文例を掲げる。 ★原装・題簽付・極美本。稀書(全国に所蔵1カ所、原装題簽付は他に所蔵無し（国文学研究資料館DB）。